
「こんなご時世だけど、海外に行きたい…。実際のところ、今海外に行けるの?行けるとしたら、どんな手順を踏めばいいの?」
そんな疑問をお持ちの方のために、現役で旅行会社に勤める僕から、詳細を記載したいと思います。
帰国時に14日間の自主隔離が必要なですが、家でリモートワークで仕事が可能な方なら、海外渡航も実際不可能ではありません。
ということで、このウィズコロナ時代に行く海外旅行について、徹底解説します!ぜひ最後までご覧ください。
※こちらの記事は、海外旅行を推奨するものではありません。必要な対策を行った上で渡航すれば、現地の観光業の支えになると思い、渡航を考えている方々に向け、現状を伝えるという意図のもと執筆しています。
STEP1.渡航できる国を選ぼう
まず、大事な大事な渡航国選び。
2020年10月28日現在、全ての国が行けるわけではありません。
アジアや北中南米、オセアニアは全滅なので、行けるとなるとヨーロッパおよびアフリカ、インド洋の国(の一部)です。
とはいえ、正直ヨーロッパなど町歩きを楽しむシティは避けた方がよいかな、というのが僕の意見。
緊急事態宣言もでているし、人の接触する機会が増える観光の仕方となります。さらに、レストランの営業停止や夜間外出禁止令がでていたりしていて、理想的な観光ができないから。
国選びで役立つ情報
じゃあどこにいけばいいの…?って思いますよね。
ヴィラタイプのお部屋のあるリゾート!か島のリゾート!
※ヴィラタイプ…一棟タイプのお部屋。コテージとかバンガロー的なお部屋タイプです。完全にプライベート感が保たれているので他の宿泊客と接触することがほとんどありません。
結果、現状行けるところは、モルディブかな…なんて思います。
モルディブは1島1リゾートと、その名前の通り、1つの島に1つのリゾートしかありません。なので、リゾートホテル にいるのが、宿泊客かスタッフのみ。モルディブ住民はいません。
あとは、マルタだったりのヨーロッパの島国。ここも現時点では、感染者も多くないので、おすすめですね。
余談ですが、現在の渡航先を選ぶのに便利なサイトをご紹介します!
具体的な入国状況も記載しているので、超便利。これ以外のサイトまじで考えられない(お金もらってませんw)
今渡航できる国を探すのにぜひ使ってみてください!
予約時の注意事項
実際のところ、僕も10月中旬にチェコとポルトガルに行こうと思っていました。飛行機予約寸前まで進めていた立場なので、言えること。
まずは…出発ギリギリで予約しよう!ってことです。
目安は1〜2週間前。
僕は1ヶ月前に計画を立てたのですが、もし行っていたら、現地で緊急事態宣言発令されていて、どうなっていたか…。
などというように、状況は刻一刻と変わっていて、渡航後にどう転ぶか世界中の誰にも分かりません。
あまり先を予約してしまうと、急に状況が変わり、いけなくなり、キャンセル料が負担して、ただ無駄にお金払う、なんてことにもなりかねません(泣)
ほとんどの航空券が予約が無料だったりしますが、航空会社は今資金繰りで困難を極めている状況なので、現金で戻ってくる可能性が100%とは言い切れないのです。
通常であれば、直前は満席でとれません。が、こんな状況ですし、直前で航空券が売り切れる、という状況は非常に考えにくいです。なので、非現実的な提案ではないかな、と思います。
あとは、2カ国周遊は避ける!ですね。
スペイン×ポルトガルを予約しようと思ったのですが、結果スペインが緊急事態宣言が出てしまう状況。ポルトガルがスペインからの入国を拒否する可能性がゼロではないのです…。
なので、行くとしたら1カ国のみ、ということを強く強くおすすめします。
ということで予約時に気をつけるべきポイントは、
・出発直前(1~2週間前)に予約
・1カ国のみの旅行にする
ということでした。
STEP2.出発前に必要な準備とは?
旅行先を決めて、あとは出発!ということになった時に必要となる準備です!
時系列順に並べていくので、ぜひ実際の場面に直面した時に読んでみてください。すべて2020年10月28日の情報で、予期なく変更となる場合があります。
その前に:入国状況が心配なら…?公式組織に電話しよう!
僕は、予約前に、本当に入国できるのかをちゃんと大使館と政府観光局に電話をして確認しました。
確認した事項としては
・入国自体は問題ないか
・直行便で行けないので、ドーハで乗り継ぎしての入国は問題ないか
・チェコからポルトガルに空路で向かうのは現状問題ないか
の3つ。いずれも問題ないと断言してもらいました。
チェコ大使館に電話した時は、心配なようであれば、出発寸前にも一応直接確認してください。とのことでした。
僕は結構心配性なので調べてしまったのですが、ここも一応皆さんにも共有させていただきますね。
①PCR検査の受診と陰性証明書の発行
これは完全に国によるのですが、入国(日本での出国)時に陰性証明書が必要となる場合があります。出発●時間以内に発行された、ということも決められていることがほとんどなので、そこも注意ください。
なので、英文の陰性証明書を発行できる病院にてPCR検査を受けましょう。
\成田空港でPCR検査が受けられるように/
11/2月から PCR検査が受けられるPCRセンターが発足。
金額は35,000円以上すると、高額ですが、24時間365日営業。しかも、オペレーションが整うであろう11月末以降では、受診から陰性証明書の受け取りまで最短2時間も可能なんだとか。
病院に迷っている方は、早めに空港へ行って受けるのが、間違いないですね。
PCRセンターの公式HPはこちら。
また、入国する国だけでなく、乗り継ぎ空港で必要となる場合もあります。入国せずとも、乗り継ぎだけでも必要ということもあるので、着陸する国の情報はくまなくチェックしましょう。
②海外旅行保険に加入しましょう
これは、もうマストですね。僕個人的な意見ですが、ここは必ず入った方がよいと思います。
コロナウイルスにかかろうと思ってかかる人なんていませんよね。現地でかかった時のための治療費などのためにも、必ず加入しましょう。
保険によっては、急にかかってしまった時の旅行のキャンセル料を負担されるものもあります。保険の会社の内容を見て、ご自分に合ったものに加入で!
③健康調査票の入力(国による)
モルディブやスペインなどは、入国前にWEB上で個人情報などを入力する必要があります。
現地時間の入国24時間前などの制限もあることがあるので、注意しましょう。
また、航空会社が減便していることもあり、搭乗日によっては、乗り継ぎ時間が24時間以上となることがあります。そういう時は、トランジット先にて、入力が必要となる可能性もゼロではないので、注意を!
STEP3 出発から帰国まで
ということで、準備まで終わったあとは、出発だけ。マスク着用が必須となっている場所がほとんどなので、滞在日数+αのマスクを持っていきましょう。
また、ポケットタイプの消毒液もあると便利ですね♪
ホテルの朝食だったりがビッフェからアラカルトになっていたりするなどの変化もありますが、現地に無事到着したら、現地のルールに従いながら、しっかり楽しみましょう。
帰国時にも、行き同様健康調査票の入国が必要となる場合があるので、ここも忘れずに入力をしましょう!
STEP4 帰国後の自主隔離
帰国したら、そのまま帰宅〜〜〜!なんてことができないのが、今。
日本帰国後は、14日間の自主隔離が必要となります。その隔離生活までの流れがちょっとややこしいので、到着からの流れの詳細を記載します!
●日本着陸後
帰国後全員抗原検査を受けなければいけない状況。たくさんの到着便がある場合は、飛行機の中で待機する必要があります。
●飛行機から降りたら…
抗原検査の受診。結果がでるまでは1〜2時間程度かかるそう。混雑状況によっては、もっとかかる可能性もあります。帰国日は予定いれないのがベター。
●検査結果がでたら…?
ここは陰性と陽性に分かれますので、分けて書きますね。
陰性の場合…
通常通り入国審査、荷物ピックアップ、税関を通ります。自宅への帰宅方法ですが以下の3パターンです。
・政府公認のハイヤー
・レンタカー
・家族や友人の迎え
公共交通機関の利用は禁止されているので、こちらは気をつけましょう。
もし、免許を持っていない、迎えが無理など、いずれの方法も不可能ということであれば、空港近くの認定されたホテルにて2週隔離生活ということも可能ですが、現実的な値段じゃありません…。
なので、空港から自宅へ帰る手段が上記に無ければ、現時点での海外渡航はあきらめたほうがよいかなと思います。
陽性…
即入院や隔離となります。実際に経験した方が周りにいないので、断言はできないのですが…。基本入院と考えた方がよいでしょう。
海外へ行くなくはない!だけど…!
実際のところ、現時点でも海外へ行くことは不可能ではありません。
PCR検査の受診料や帰国後の自宅への帰宅、自主隔離を考えると、時間やお金、働き方に融通が効く方に限定されてしまいますが、行くことはできます。
冒頭にも書きましたが、現地での観光業は壊滅的なのは間違いありません。完全にウイルス対策の上でお金を落としに行く、ということも1つの援助かと僕は思います。
そんな方に届けばと思い、こちらの記事を書かせていただきました。
少しでも参考になれば幸いです。
以上、トラベルコンテンツメーカーのしん(@worldtips0106)でした!
実質、行ける国になる可能性の高いモルディブの記事を紹介しますね!ぜひ興味のある方はご覧ください!

